日経新聞の記事によるとソニーと東芝が次世代DVD規格の統一に向けて交渉を開始したそうである。
日経新聞得意のあおり記事の可能性も否めないが、事実なら期待したいところだな。
とりあえず今日中に両者から「具体的な合意には至っていない。」などのコメントが発表されることであろう。
DVD(デジタル多用途ディスク)の次世代規格を巡って対立していたソニーと東芝は、互いに主張する自社陣営の方式を新たに共同開発する「第3規格」に統一する交渉に入った。米ハリウッドの映画会社にも統一規格の採用を打診しており、早ければ月内の合意を目指す。次世代の映画ソフトや機器を普及させるには規格分裂の回避が不可欠と判断した。世界の大手家電メーカーなどを二分した標準規格争いが決着すれば、消費者の利便性も増す。
しかし今から第3規格を決めるってことは製品が出るのはずいぶん先に伸びそうだが、年内に発売されるという話であったHDDVDプレーヤー(Intelプラットフォーム採用)とかはキャンセルってことですかね。
PS3(仮称)発売後ならIntel 854 + Celeron M 600MHzなんかじゃなくてCELLを使えばよさそうなものだし。
もっとも、そのPS3(仮称)もBD-ROMを採用すると以前表明していたので、この第3規格とやらに変更するなら発売が延びそうだが。
その辺は5月18日から20日のE3までには計画修正が発表されるのだろうか。
ITmediaにもう少し詳しい記事が掲載された。
ソニーはBlu-rayのディスク構造とHD DVDのソフト技術を採用するよう提案したとされている。東芝は、現行のDVDにより近いHD DVDのディスク構造と、ソニーの多層データ記録技術を取り入れるアイデアを提示したと報じられている。
両陣営ともディスク構造は特許の塊みたいなものだろうから、この3年間お互いに譲らなかったわけで今さら統一規格なんて本当に作れるのだろうか。 結局時間切れで交渉決裂ということになりそうだが・・・
あとCNETの記事。
両者の物理構造が異なることから、たとえ規格が統一されても完全に同じディスクになる可能性はきわめて低い。両者はアプリケーションフォーマットの統一などで可能性を探っているものとみられる。
アプリケーション層だけの統一でも、オーサリングソフトの開発が楽になるとか、ドライブだけ変えてBDプレーヤーとHD DVDプレーヤー両モデル用意するのが楽になるとか、ドライブ2つ乗せた両対応プレーヤーの開発が楽になるとかいう利点はあるか。 オプションのBD-ROMドライブをUSB接続するとBDの再生も出来るHD DVDプレーヤー、およびその逆の製品なんかもありかもしれん。
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