昨年12月に完結したズッコケ三人組シリーズの番外編「ズッコケ中年三人組」を購入しました。
40歳になった三人組に、過去の作品のエピソードに絡んだ事件が巻き起こるこの作品は、オールドファン向けのサービスと言うことだそうです。
あとがきでは那須氏は10年後に「ズッコケ熟年三人組」を書きたいと述べられていますがぜひかなえてほしいものですね。
ところで、文体は今までと変わらないのに読んでいて何故か違和感を感じ、何が違うんだろと考えてみると、児童書じゃないので挿絵が入っていず、ふり仮名も少ないからかもしれません。
シリーズが始まった1978年から2004年まで永遠の小学六年生を演じてきた三人組ですが、この作品では1978年に小学生で、2005年現在40歳と言う設定になっています。
しかし、三人組が八百屋をたたんでフランチャイズのコンビニ店長だったり、学級崩壊寸前のクラス担任だったり、会社が倒産してレンタルビデオ店のバイトだったりするというのはなんともシュールです。
「ズッコケ三人組の未来報告」で描かれた30歳の三人組とはずいぶん差があるわけで。
まぁ、あちらは連載時点から想像される18年後の"未来"を描いているので、背景となる日本社会がずいぶん違うと言うのもありますが。
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