まもなく発売が開始されると言う噂のAMDのネイティブクアッドコアCPU "Phenom"ですが、日本AMDはリテールパッケージ購入者にPhenomのダイ入りキーホルダーをプレゼントすることを検討しているそうです。
また、土居氏はPhenomのダイを透明プラスチックに封入したキーホルダーを初公開した。これは今後イベントでの景品にするほか、Phenomのリテールパッケージに記念品としてつけることも検討中という。
しかし待ってください。
キーホルダーになるダイは当然死んでる不良品のダイのはずです。
不良品を正常動作品購入者に全員にプレゼントできるとしたら、少なくとも不良品が正常動作品と同じ数ないといけません。
そもそもPhenomはクアッドコアCPUなので、4コアのうち1つ死んでいてもトリプルコアCPU(Phenom X3)として、2つ死んでいてもデュアルコアCPU(Phenom X2)として、3つ死んでいてもシングルコアCPU(Sempron)として売れるはずです。
にもかかわらずキーホルダーにできる不良品というのは4コア全て死んでいるダイ(か、バスなどの共通部分が死んでるダイ)ということになります。
それが50%を超えている(コア数を制限した廉価版まで含めても歩留まりが50%に満たない)としたら恐ろしい話。
もちろん、リテール向けに販売されるCPUはごく僅かなので、大半は(キーホルダーを付けないで販売される)ワークステーションメーカー、サーバーメーカー向けのバルク販売なのだと思います。
が、Phenomに使われているBarcelonaコアは283平方mmというAMDとしては異例の大きさのダイサイズなのは事実なので、それこそキーホルダーを配れるくらいの不良品が出ていても・・・
283平方mmというBarcelonaのダイは、AMD CPUとしては異例のサイズだ。AMDは、従来、サーバー向けCPUのダイサイズも200平方mm前後に抑えてきた。初代K7、初代K8、初代デュアルコアK8はいずれも200平方mm弱のサイズ。今回、AMDは同社のCPUダイのセオリーを破り、従来より40%も巨大なチップを作ったことになる。
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