デジタル放送でも使われている、MPEG2-TSコンテナと、動画コーデックMPEG2、音声コーデックAACという組み合わせ。 MPEG2デコーダはWindows Vistaなら標準で入っていますし、XPでもDVDプレーヤをインストールすればいいのですが、が使われているわけですが、MPEG2-TSスプリッタとAACデコーダは普通の人が使用しているWindowsマシンでは何らかのソフトを追加でインストールしないと再生できません。
ググったりして調べた結果、以下のソフトは無料で使用することができ、両方ともインストールすることでWindows Media Playerでも再生可能になることが確認できました。
MPEG2-TSスプリッタ | Haali Media Splitter |
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AACデコーダ | ffdshowまたはCoreAAC |
ただし、Windows Media Encoderとは相性が悪いのか、VC-1に再エンコードしようとしたところ2パスエンコードの1パス目が終わったところでエラー終了してしまいました。 MPEG2-TSじゃなくMPEG2-PSでもWindows Media Encoderで再エンコードしようとするとMPEG2デコーダによってはうまくいかず、Direct Show Filter Toolを使ってMPEG2デコーダの優先順位を調整しないといけなかったですからね。
VC-1はあきらめるとしても、生TSのまま保存するのはファイルサイズ的に現実的ではないので、H.264への再エンコードが必須。 フリーのH.264エンコーダだとx264が有名ですがちょっと敷居が高いので、今回は先月購入したAdobe Premiere Elements 4を試してみました。 中身はMainconceptのH.264エンコーダのようですが、Pentium D 2.8GHzのメインPCでは、H.264 High Profile 4.0 2pass 1080i(1440×1080 29.97fps) 10Mbps Dolby Digital 192kbpsの設定で、5分のファイルのエンコードに2時間くらいかかってしまいました。 実に実時間の24倍。
普段のVC-1でのSD画質エンコードで実時間の5倍くらいかかっているので、解像度が4倍になるHD画質で、VC-1よりも複雑なコーデックを使うわけでけっしていやに遅いとかいうわけじゃないのですが、それでもショックな結果です。 やはりHD動画を扱うにはCore 2 Quadとかがないと!
ビットレートの設定とかも悩みどころなんですよねぇ。 コストパフォーマンスに優れる1層DVDに2時間番組を入れようとすると5Mbps強になってしまうのですが、いくらなんでもビットレート下げすぎなんじゃないかという気もします。 いくつかのコンテンツでビットレート変えて適切な設定を探りたいところですが、これだけエンコードに時間がかかると最適設定を探す作業すら大変そうです。
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