5月15日(金)に映画が公開されるということでダン・ブラウンの『天使と悪魔』の文庫本上・中・下巻を3週間ほど前に購入して通勤中に読み始めたのですが、今日ようやく読み終わりました。
『ダ・ヴィンチ・コード』で活躍したロバート・ラングドン教授シリーズの第1作ということで、基本的には"秘密結社の陰謀"に巻き込まれたラングドンが、数百年前の偉人によって作られた暗号を手がかりに事件の真相に迫っていくという流れは同じ。
が、コンクラーベ中のヴァチカンに、CERNによって開発された反物質が持ち込まれて大勢の人の命が脅かされるなど、話としてはより大事になっている気がします。
逆に言うと『ダ・ヴィンチ・コード』はモチーフになった作品こそモナ・リザをはじめとする有名な美術品ですが、大ピンチというわけではなかったですしね。
しっかし、あんなふうに描かれてしまったヴァチカンやCERNからクレームでなかったんでしょうか。
映画化にはヴァチカン内での撮影が欠かせなかったんじゃないかと思うのですが……。
読んでから観るべきか、観てから読むべきかは難しいところですが、クライマックスはどんでん返しに次ぐどんでん返しという展開なので、映画を楽しみたいなら結末を知らずにまず観てみた方がいいのかもしれません。 文庫本3冊を2時間強に詰め込むことになる映画は、おそらく消化不良になる部分もあるでしょうから、疑問に残った部分を小説版を読んで解消していけばいいんじゃないかと。 そして、もういちど劇場に行くかBD/DVD化を待って見直してみれば完璧ですね。
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