「ズッコケ中年三人組age44」を購入しました。
ズッコケ三人組シリーズが50巻で完結した翌年から始まった、中年三人組シリーズも近作で5作目。 子供のいじめ問題だったり、裁判員制度だったりと毎回テーマをガラッと変える中年三人組シリーズですが、今回は三人組の少年時代を思い起こさせる冒険ものです。
ただ、前作もそうでしたが、起承転結の転にあたるような部分で残り数ページになってしまい、「え?このあとどうなったの?」という余韻を残すところで終わっています。
ズッコケ三人組シリーズではどちらかというと、話をちゃんと完結させたうえ(あるいはオチをつけた上で)でエピローグまで書くという構成が多かったのですが、本作のような形式こそ真骨頂なんでしょうか。
読者層が小学生の三人組シリーズでは話をちゃんと完結させて後日談的なところまで描かないといけないでしょうが、中年を対象とした本シリーズではあとは読者のご想像にお任せしますということなのかもしれません。
あるいは、永遠の小学6年生であるために三人組の立ち位置を一作ごとに元に戻しておく必要がある三人組シリーズと、一作ごとに1歳ずつ年をとっていく中年三人組シリーズの違いなのかもしれませんね。
なんにしても、「結論が出るよう、前向きに検討していく」とあとがきで語られたハカセと陽子の恋?の行方が語られるであろう「age45」が早くも待ち遠しくなりました。
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