HD-XF2

| コメント(0) | トラックバック(0)

東芝が発表した第2世代のHD DVDプレーヤーHD-XA2とHD-XF2のうち、XF2のメイン基板写真がInpressのAV Watchに掲載されました。

株式会社東芝は、第2世代HD DVDプレーヤー「HD-XA2」、「HD-XF2」を12月下旬より発売する。価格はともにオープンプライスで、店頭予想価格は上位モデルのHD-XA2が11万円前後、下位モデルのHD-XF2は49,800円前後の見込み。

初代のXA1の基板に比べると、仰々しかったCPU用のヒートパイプ付銅製ヒートシンクとファンが無くなっているのが目に付きます。 XA1はHD DVDの複雑なUIであるiHD(と言ってもBD Javaに比べれば軽い)への対応を実現するためにモバイルPentium 4-M 2.5GHzを搭載していますが、ファンレスで動作可能な低消費電力CPUに改められたのでしょうか。 仕様を見比べてみるとXA1の79WというちょっとしたノートPC並みの消費電力に対して、XA2は41W、XF2は29Wにまで低消費電力化がはかられています。 おそらくこのうちのかなりの部分がCPUの低消費電力化によるものなのでしょう。
XF2の写真にも"Intel"とロゴの入ったICH(IO Controller Hub、昔で言うところのサウスブリッジ)と思われるLSIが見えますからMCHとCPUは相変わらずIntel製の"何か"なのは間違いありません。 この程度のヒートシンク、筐体内エアフロー(背面に4cmファン1基だけ?)でファンレスで動作可能なCPUっていうと低電圧か超低電圧のPentium M(Dothanコア)またはCore Solo(Yonahコア)が思い浮かびます。 コスト的にはDothanコアやYonahコアのCeleron-Mも怪しいですね。 さすがに消費電力的にもコスト的にもCore DuoとかCore 2 Duoってことはないはず・・・

iHD等のUIのファームウェアを改良したおかげで、モバイルPentium 4をファンレスで動作可能なレベルまでクロックダウンして使えるようになったという可能性も全く無いとはいえませんけどね。
AV WatchかTechOnあたりが分解記事書いてくれないかしら。

もう1点。 XA1ではSO-DIMM上に少なくとも8チップ(両面実装なら16チップ)も載っていたDDR DRAMが、ぱっと見た感じメインCPU用には基板上の2チップ(Nanya製?)しか見当たらないのも気になります。
そもそも、普通AV家電ではメモリなんてメイン基板に直付けなわけで、なんでXA1ではSO-DIMMで搭載していたのか謎です。 PCじゃないんだからメモリをDIMMスロットで交換可能にする必要なんて無いはずですが、それをやっていたと言うのは基板設計時にはファームウェアの開発が進んでいなくて必要なメモリ量が見積もれて無かったのでしょうか。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.sanzai.net/mt/mt-tb.cgi/1197

コメントする

ウェブページ

2014年6月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

アーカイブ

Powered by Movable Type 5.17-ja

このブログ記事について

このページは、散財人が2006年11月15日 22:16に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「HD DVDプラネタリウム」です。

次のブログ記事は「散太が東芝で世代っぽい発表したかった(BlogPet)」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。