badaboom Media Converter Beta

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GeForceシリーズのプロセッシングユニットを利用した汎用プロセッシング(GPGPU)環境CUDA 2.0のリリースに合わせて、H.264エンコーダbadaboom Media ConverterのBeta版が公開されたのでさっそく使ってみました。
badaboom Media Converter

GeForce 9600GTという前世代のミドルレンジのGPUと、Intel Core 2 Quad Q9450の組み合わせで利用してみたのですが、1920x1080のフルHDビデオのエンコードが約15fps(0.5倍速程度)で進むのは感動的です。 CPUのみだと、0.1~0.2倍速程度しか出ないですからねぇ。
1時間番組の変換が2時間で終わるのと、5~10時間かかるのでは雲泥の差です。

ただ、欠点もたくさんありまして、

  • 日本語のファイル名やディレクトリ名を認識できない。
  • 音声がAACのファイルは認識できない。
  • 1440x1080のような非正方ピクセルの出力ができない。
  • 出力bitレートの設定が最大で5Mbpsまでしかない。
  • エンコード専門で、簡単なカット編集も行えない。
  • H.264 Baseline Profileにしか対応していない……。
  • MP4コンテナにしか対応していない。(MPEG2-TSとかには対応していない)
  • バッチエンコードができない。

といった感じ。 上位版のBadaboom Proは"Output resolutions supported – High definition(1920×1080p) and below, user definable resolutions supported"って書いてあるので、こちらなら1440x1080iなんかも いけるのかもしれません。

CPU側はタスクマネージャによると12スレッド程度生成されているようですが、CPU負荷は20%程度なので、この組み合わせではGPU側で律速してしまっているということなのかな。 かといってH.264エンコードのためだけにGeForce GTX 280なんかは買えないのですが……

手ごろな価格でリリースされるのであれば、AVCHDやBDMVオーサリング前にbadaboomで高速エンコードってのが魅力的なんですが、出力形式のMP4コンテナ縛りやBaseline Profile縛りあたりがネックですかね。

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このページは、散財人が2008年8月14日 22:33に書いたブログ記事です。

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